こんにちは、タグホイ投資です。
今日は株式市場におけるアノマリーについて書きたいと思います。
アノマリーとは、理論的根拠があるわけではありませんが、
よく当たる相場での経験則のことを言います。
あくまで経験則的な市場の動きなので、一概にはこれをやれば勝てるという内容ではありませんが、
知っているだけでも、トレードに役立てるかもしれないため、今回調べてみました。
4月は外国人投資家が買い越す傾向
4月は外国人投資家が買い越す傾向があります。
毎週、投資主体別売買状況と呼ばれるものが日本取引所グループのHPから公開されており、
そこから綺麗に見やすくしたデータを下記URLから閲覧可能です。
投資主体別 売買状況
https://nikkei225jp.com/data/shutai.php
上記HPから過去8年間の海外投資家の持ち越し金額を表にしてみました。
このデータを見てみると、ほぼ毎年4月は海外投資家が買い越す傾向が高いです。
2020年はコロナ禍直後ということもあり、マイナスとなっておりますが特殊要因ということで
異常値として扱ってもいいかと思います。

毎年4月に海外投資家の資金が流入する理由はなぜでしょうか。
これは、毎年3月が配当権利日ということが上げられます。
日本は3月末が配当権利日の企業が多いので、個人/機関投資家共に3月末の配当権利を得てから、
その資金を再投資する傾向にあるそうです。
実際に日本企業から配当が支払われるのは6月くらいですが、
3月末は高配当狙いの投資、4月以降に高配当以外の高成長企業への再投資が活発するのだと思います。
結論として、過去の経験則的には4月は株価が上昇しやすいです。
他のアノマリー
上記で説明したのは4月のアノマリーですが、アノマリーは他にもあります。
下記が過去11年間の月別騰落率データとなりますが、騰落率が高い月を色付けしてみました。
11月:4.17
9月:2.11
4月:1.75
4月は株価が上昇しやすい傾向があると前項で説明しましたが、
11月、9月の方が更に上がりやすいです。
この背景も簡単に説明すると、まず相場は5月以降に下落する傾向が高いです。
これは1月~4月で上げてきた相場の利益確定が実施されるタイミングです。
また7~8月は、夏季休暇時期なので相場参加者が少なく、いわゆる夏枯れ相場と言われます。
つまり5~8月の相場は弱い傾向があります。
この傾向を表したアメリカの相場格言で「Sell in May」(5月に売り抜けろ)というものがあります。
まさにこの相場アノマリーを示していますね。
私はSell in Mayしか知りませんでしたが、これに続けて「But remember to come back in September」とあり、9月には相場に戻ってこい、と。
下記の騰落率を見ると、9月以降の騰落率は高く、8月~9月は絶好の仕込み時期ということもわかりますね。
過去の先達からのアドバイスとして、是非参考にして上手くトレードを立ち回りたい思いです。
(参考:5月に売り逃げろ)

直近のマーケット
日本株
1月から続いた、米国のインフレ、米政策利上げ懸念とロシア侵攻により、
世界相場は非常に不安定でした。
しかし、米政策利上げの相場織り込みと、厳しい状況が続くウクライナ情勢にもある意味安定性が出てきたことから、株式市場は3月11~14日ごろに反転してきています。
日経平均の直近は、3月11日頃を底値に9連騰を続けています。
まだこの上昇には海外投資家の資金は入っていないので、上記説明のアノマリーから4月に上昇を期待したいですね。

まとめ
今回は、相場アノマリーについて書いてみました。
必ずそうなるとは限りませんが、可能な限り自分のトレードの参考にして、これからの相場を上手く立ち回りたいと思います。
また5~8月にはSell in Mayのアノマリーについて、もう一度書くと思います笑
以上、よろしくお願いします。